桃井はるこ
●シンガーソングライター、声優として活躍中。パーソナルコンピュータ総合誌「月刊ASCII」で「桃井はるこ新聞」を4年間連載、朝日新聞夕刊「ほっとマーク」にてコラムを担当するなど、執筆にも精力的。ロックユニット「Poly-Phonic」、「萌えソングを極める」ゲーム・アニメ主題歌ユニット「UNDER17」の二本柱を軸に、楽曲製作、ライブなど音楽活動活発! ますますパワーアップの25歳だ!
>>桃井はるこの『モモイズム宣言!』

桃井はるこさん(シンガーソングライター、声優) 想念とダイエット

ダイエットの成功は、どれだけ本人に危機感があるかにかかっていると思います。

「痩せないとまじでだめ!!」って思っていれば、人間、痩せるものなんですよきっと。 わたしは数年前、レギュラー番組で毎週テレビに出演していたときは、もー、なにをするにもつねに「痩せないと」と思って生活してました。「太っている」「普通」は、ハァ(゜Д゜)?ってかんじで、「痩せている」ではじめて人間扱いしてもらえるとかいう感覚だったので(笑い)。

「食べたくなったら歯を磨く」は、後藤久美子さんが実践しているとなんか雑誌で読んだことがあったな。確か「明星」かなんかで。それもやってましたよ。そのときはごはんは毎日一食で、お菓子や油っぽいものももちろん食べません、飲み物はお茶のみ。おかげで今よりずいぶん痩せてました。しかし、実はその当時よく、外出先でバタバタ倒れていたのです。駅で電車を待っているときが多かったので、おかげでいろんな駅の駅員さんの待機室みたいなところを体験しました。目を覚ますと「…知らない天井だ」みたいな(当時流行っていたエヴァ風に)。

しかし、テレビ番組が終了すると、それとほぼ同時に体重も戻ってゆきました(笑い)。だって、倒れるの嫌だし。わたしは極端な性格なので、超食べないで運動毎日するか、ふつーに食べたいもの食べてラクするかのスイッチしかないんです…。しかし最近は、25の声を聞き体力をつけたいなーと思いはじめてきたので、なるべく移動は駅では階段を使ったり、タクシーで仕事へ行っても時間がある帰りは歩いたり…してるんですけどね。えへへ。

わたしは今自分の体をすごく気に入っていますよ。それは、そばにわたしのことを認めてくれる人がいてくれるからですけれども。痩せてた当時は、太ももの間に異様に間があくことが、他の人の体みたいで実はあまり好きではなかったのです。痩せれば当然胸もなくなるし…。今の体は、今自分が望んでいる体がそのまま現れるんだと思いますよ。

そういえば。わたしは小さい頃、バリバリの一重まぶたでした。しかし、今はくっきり二重です。それはなぜか? 高校に入学すると同時くらいに、自然にそうなったのですよ。まあ正確には、ビューラーでまつ毛を上げて「写真映りのいい二重にならないかな」と思っていたら徐々になっていったのです。不思議ですよね!!

あとよく、ダイエット法といえば、冷蔵庫に自分がなりたいイメージのモデルさんの写真を貼るって 答えていた某アイドルさんがいたなあ。これは効くのではないかと思いますよ。

自分がそうなりたいロールモデルというか、理想像を掲げるというのはよさそう。わたしは好きな昔のアイドルさんの動画や写真を知人に見せると「桃井に似てるな」ってよく言われます。「そんなことない!!」と自分では思うのですが、やっぱり幼い頃から好きなものっていうのに自然に影響を受けて、それが自分の服や髪型のテイストとしてにじみ出ちゃうのかもしれませんね。痩せたいだけじゃなくて、痩せてどうなりたいか、かっこよくや、かわいくなりたいわけですからね。しかし、昔のアイドルさんはやっぱ痩せてる。顔はぽちゃっとしてるけど。わたしの脚は太いの。なぜだ!? …わかった。それはわたしが萌え萌えなアニメの女の子が好きだからだ!! ロボットアニメが好きだから?(笑い)。

しかし…感触は触ってみないと伝わりませんから…ぷにぷに。これを「きもちいい」ととるか「きもい!」ととるかがダイエット成功への分かれ道なんでしょうね。


 やはりダイエットの成功のカギは、はっきりとした目標を持つことなのですね。とはいえそれは簡単なことではないのです。実現するために倒れるまで耐えて、ついにやり抜くことができたのは、桃井さんの精神力と行動力の強さの現れでしょう。
 いまや、その桃井さんの想念は大きく飛翔して、ダイエットのような自己プロデュースだけではなく、声のお仕事や楽曲をつくって歌うことを通して具現化して、幅広く浸透していきつつあります。桃井さんの愛情に溢れた才能豊かなプランが、魅力的なキャラクターを生みだし、楽しくて夢中になれるソフトやライブをサービス満点に提供してくれています。そういった活動がさまざまな人々の心を捉えて、ジャンルを越えて環境やスタイルを変化させていると感じます。これからの展開を非常に楽しみにしています。
 本当に想った姿に変化できるのは、まさに変身サイボーグか魔女っ子アニメみたいですが、ある意味では真実なのかも。痩身もいいけど、ぷにぷにも良いよなァ。説得力のある心構えと具体例をありがとうございました!